調査・点検業務

①大規模盛土造成地(盛土調査)
 大規模な地震などでは谷や沢を埋めた盛土造成地で滑動崩落が発生しており、熊本地震においても造成地の一部で災害が発生しております。
また令和5年5月には『宅地造成及び特定盛土等規制法(盛土規制法)』が施工されました。
この盛土規制法に基づき大規模盛土における安全性把握の優先度を調査する目的で造成前後の地形図・空中写真等を収集活用また造成年代や地下水位、災害による危害住宅等であるか否の確認、地盤調査及び安定計算の実施など行い大規模盛土造成地を抽出し、防災区域範囲の指定し対象地区の住宅・住民への認識、状況に応じた対策工法、予防対策などを行う事で大規模盛土造成での災害・被害を軽減させます。

➁道路防災点検
 道路防災点検は、道路災害の発生状況を踏まえて、危険箇所を再確認し、道路施設等の健全性の維持を目的とする点検業務であり、点検箇所の状況、対策工の施工状況、災害履歴等も元に点数をつけ定量的に斜面の安定度等を評価、また防災カルテ(※図:4)を作成し継続的に点検をするなど、災害の要因となり得る箇所を管理・対策していく為に行います。

③橋梁点検
 橋梁点検は、維持管理業務の一環として橋梁の現状を調査し、老朽化による耐荷力、耐久性への影響や損傷を早期に発見し対策していく為の点検業務です。
現在、日本国内には約73万橋の橋梁があると言われます。そして10年後には、そのうち60%以上の橋梁が建設から50年を超えることになり、今後、橋梁の点検や維持管理はおのずと需要が高まってくると思われます。
一見、地質とは関係ないように見える業務ですが、当協会では橋梁点検講習の受講を推進しており、業務に対応できる体制づくりに力を入れています。

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